ジョンソンRの徒然日記

よつばと!に癒しを求めるクソオタク供へ

地震①

2024年1月1日、能登半島を中心とした大地震が日本を襲った。今回深刻な被害を被った志賀町、輪島市、珠洲市、穴水町、七尾市は2007年にもマグニチュード6.9、いわゆる能登半島沖地震が発生しており、このエリアをなぞるように活断層が広がっているという。原…

熱狂について/『推し、燃ゆ』(宇佐美りん 著)の読書感想文

唐突ではあるが、あらゆるフレーズ何においても、「この言葉は私のために書かれたものだ」なんて具合に、熱狂する気持ちに陥いれたことがない。 物語は一定の共感性や没入感を味わうものとされるが、特にその傾向が激しいとされる作品やアーティストは存在し…

「家族。」

祖父がこの世を去った。 祖父は元々重度の肺がんを患い、またコロナやその他の合併症が発生し、2022年10月に自宅で不意に転倒したことを転機に入院が続いていた。元々医療機関にかかるのを可能以上に避けていたために症状は手遅れの域に達していた。最初は市…

エモさとはなんであろうか。

エモい。こんな言葉にもWikipediaページが存在しており、その概要を覗くとエモーショナル、えもいわれぬといった感情を示す言葉と定義されているようだ。僕の理解では状況や状態に対して共感し、肯定的な意見を主張する際に、感想に困ると使用できる容易な単…

情けないリリーフランキーの足取りを見て

万引き家族を垂れ流しながら。 祖父が危篤状態に陥った。危篤と言っていいのか、正式な判断は分からないのが実態ではあるのだが。86歳を迎える祖父は、かつて癌診断を受けたものの治療を拒み、施設へ預けられることも、更なる医療機関に診断されることも拒み…

ウソはホンモノの夢を見るのか。

「窮鼠はチーズの夢を見る」。対象となる作品は察しの通りに、ブレードランナーよろしく、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」になぞり、叶わない願望にも縋ってしまう切なさを、アンドロイドを同性愛者へ換骨奪胎した内容だった。誰に感情移入できるかに…

よふかしのうたと自分語りを徒然と

『…(中略)それぞれの国語辞典で恋愛という言葉は、以下のように定義されている。『広辞苑』第6版では「男女が互いに相手をこいしたうこと。また、その感情。こい」と簡潔に記し、さらに「恋い慕う」は「恋しく思って追い従おうとする。恋慕する」と記す。そ…

「できることとできないことがあるんだからね」。

転職のタイミングと母親が癌に罹患したそれとが重なった。ステージ3と聞けば危機感に襲われるが、症状の子宮体癌は適切な処置を施せば5年間での生存率は70%弱である。既に罹患箇所は手術し切除した後であり、化学療法と薬物治療による点滴を繰り返すことで再…

どうしようもなく嘘つきの君に

☆☆☆ テレフォンカード。財布を新調し、カード類の内容物を入れ替えのため整理した際に見つけた。携帯電話が普及した昨今では、旧世代の遺物といっていい代物だ。あまりの使用頻度の低さを、40度以上の度数の蓄えとなって現れており、ほとんど新品といって…

アンドロイドは経済動物の夢を見るのか。

経済動物(けいざいどうぶつ)は、その飼育が、畜主の経済行為として行われる動物の総称。 ただし呼び方としては、家畜・家禽(鶏のみを指す場合)の方がより一般的であり、これに対する名称及び存在が愛玩動物(ペット)である。(Wikipediaより) 人類の生存…

不自由であることと不幸なことはイコールじゃない。哀れに思われる言われはないよ。

冒頭の言葉は「鋼の錬金術師」から。だけれどここで記述したいのは「聲の形」という漫画について。 聴覚障がい児童であったヒロインと、異物という刺激的なコンテンツとしてイジメを愉しんだ主人公。 その過去を後悔し、また自身の存在の価値を低俗なものと…

仮定法過去の亡霊

「僕は考えた。ひとの生は、なしとげたこと、これからなしとげられるであろうことだけではなく、決してなしとげなかったが、しかしなしとげられる《かもしれなかった》ことにも満たされている。生きるとは、なしとげられるはずのことの一部をなしとげたこと…

自己療法的自己満足

迷いと決断というなれば、まだ自分の中でそれは訪れてはいない。 だけれど、いよいよ逃げていけないのではないかという後悔と反省を含めて、自身の背中を押すものとして、 或いは自己療法の一種として、この告白文こそが転機として機能するものとして、 でき…

夫のちんぽが入らない/コンビニ人間の書評。

この二つを読んだ時、かつての村上春樹や江國香織、吉本ばなな、 歴史を辿れば夏目漱石、太宰治に希求された役割を現代で再現しているように感じた。 共通項は自己肯定感があまりにも低いということだ。 自己評価が著しく低い私を示すがために、相対的に「全…

ライ麦畑の囚人の末路

三浦展が生み出した「ファスト風土」の監獄の呪縛に右往左往した経験の持ち主はごまんといるだろう。 「ここは退屈、迎えにきて」を、直後に「レディ・バード」を視聴して、この2つの作品には通ずるものがあるとして批評を兼ねて記録していく。 まずは前者…

酔狂

こないだ、辞職した上司とのお酒の席が設けられた。 正確に言えば辞職ではなくグループ会社への出向であり、またお酒の席といっても数十人単位でお誘いがあったような、いわゆる送別会ではあるが。 以前の記事にも記載したが、上司(仮にMとする)は事業部長…

テレフォンカード

財布を新調し、カード類等の内容物の入れ替えのために整理した際に見つけ出した。 携帯電話が普及した昨今では、旧世代の遺物と言っていいシロモノだ。あまりの使用頻度の低さが、40以上の度数の蓄えに現れており、ほとんど新品と言っていい状態にあった。 …

バクマン。

叔父は昔、映画の脚本家として生計を立てていたという。Amazonなどでも、彼の名前は確認できるし、(当時としては定かではないが)現在としては著名な俳優陣も参加している作品だった。 彼は20代の隅々までその生活を維持し、30代の頭には区切りをつけ祖父母の…

「職場の人間関係や思惑は複雑でなにを優先基準と設けるべきか、まだまだ新人の君達はわからないだろう。会社の中で3人、この人だけは裏切らない、信頼しようという人間を決めるんだ。3人でいい。シンプルだろ?」 ただのスケベじじいとしか思えないクソッタ…

全国転勤可能と銘打って採用をされた人材を、その言葉を信じ活躍の場を設けることが自分に課せられた仕事になる。都市部での華やかな暮らし、馴染みある交友、環境的に不便のない生活など、自身の希望とする地域は人生において切って離せないものがあるだろ…

自由

中略) …労働はその個人の自由を奪うけれど、見返りにもたらされる給料で、様々な商品を買うことができる。 かつて自分で畑を耕し、収穫し、狩りに出て獲物を捕まえなければならなかったその時間を、農家に代行してもらって、収穫済みの野菜や、解体済みの肉…

自己開示的コミュニケーションについて

自己開示的コミュニケーション プライベートな快適性を追求し友好な関係性の構築を目的としたコミュニケーションのひとつに、表題のものがある。 事実、平積みになったビジネス書等のベストセラーの数々や自称心理・社会学者は大いに謳ってきたことだし、僕…

ライ麦畑でつかまえて

ライ麦畑で捕まえて 映画「ライ麦畑で出会ったら」の劇場は赤いハンチング帽を被り、自分こそがホールデン・コールフィールドだと主張したい人間達で賑わっていた。 エンドロールの幕が降りた時には啜り泣いている声も漏れていて、同一視する人間は今でも居…